ギターのチューニングは毎回してますか?どうもPhraseBox(フレーズボックス)ギター担当のSHIROQLOです。
「これから始める!エレキギター入門」3回目は、ギターのチューニング方法とチューナーの基本をレッスンします。
チューニングは、ギターを弾く前に行う大切な作業です。チューニングが狂ってるとどんなにかっこいいフレーズを弾いたとしてもバンドのアンサンブルの中では不協和音になってしまいますよ。
では、まずはチューニングの概要から見て行きましょう!ギターのチューニング方法だけを知りたい方は、ギターのチューニング手順まで飛ばしてください。
「ギターのチューニング方法とチューナーの基本を学ぼう!」の目次
ギターのチューニングとは?
ギターのチューニングとはギターの各弦を、決められた音の高さに合わせる事です。
チューニングはギターの弦を交換した時や、ギターを弾く前に必ず行いましょう。基本的には、6弦から順番にペグを回して1音ずつ音を決められた音に合わせて行きます。弦を交換したばかりの時は、チューニングが不安定になりやすいので、何度もチューニングを繰り返しましょう。チューニングがズレてると不快な音になりますよ。
ギターのチューニングとはを動画で見る
ギターのチューニング方法
チューニングを行うには音程を測定する道具を使って、1弦ずつ音を合さえて行きます。代表的な音程を測定する道具は下記のようなものがあります。
- チューナー
- チューナーとはチューニングを行う為の機械で、さまざまなタイプが存在します。一般的にギターをチューニングするときはチューナーがよく使れています。今回はこのチューナーによるチューニング方法を紹介します。
- 音叉(おんさ)
- 音叉とは叩くなどをして振動を与えると特定の音を発する道具です。たまに楽器屋さんで試し弾きをお願いすると、店員さんがそのギターをチューニングするために、ポケットから音叉を出してチューニングしてるところを見かけます。
チューナーの種類を知ろう。
ひとくちにチューナーといっても様々なタイプがあり、大きく分けると
- ギター/ベース用チューナー
- クロマチック・チューナー
に分かれます。
チューナーの区分
- ギター/ベース用チューナー
- そのままですが、ギターとベースをチューニングする為のチューナーで、初心者の方には使いやすいチューナーです。各弦の開放弦(何も押さえないで弾いた音)に反応するようになっていて、他の音には反応しないようになってるのでわかりやすいと思います。ただしシンプルが故に複雑なチューニングが出来ないことが多いです。例えば、半音下げチューニング、ドロップダウンチューニングの様に通常のチューニングではないチューニングしようとしても、メーターが反応しません。従って、レギュラーチューニングのみチューニング可能なタイプになります。
- クロマチックチューナー
- クロマチックとは半音階という意味で、クロマチックチューナーとは、1オクターブに含まれる12の半音全てのチューニングが可能です。従って、ギター以外の楽器でもチューニングすることが出来ます。また、先ほどのギター/ベース用チューナーと違って全ての音に反応するので、半音下げチューニング、ドロップダウンチューニングの様に通常のチューニングではないチューニングも可能なタイプです。
さらに形や使用用途も様々で、シールドを使って繋ぐタイプのチューナーや、クリップ式のチューナー、エフェクタータイプのチューナ、さらにはスマートフォンのアプリのチューナーなんかもあります。
チューナーの形式
- クリップ式チューナー
- ギターのヘッドにクリップで挟むだけでチューニングが出来るチューナー。精度は他のタイプより劣るらしいですが、手軽に使えます。
ライブハウスや、スタジオなどでは、他の楽器の音を拾ってしまって使いにくい可能性もあります。機会があればこの辺の検証もしてみたいと思います。自宅で使った感じは問題なさそうでした。一応という「精度を検証!KORGのクリップ式チューナー「PitchHawk-G AW-3G」」レッスンで検証してみましたので、気になる方はどうぞ
- フロアチューナー
- コンパクト・エフェクターの様なチューナーで、足元に置いて使うタイプで主にライブでもチューニングができるチューナーです。
なので、エフェクターボードにチューナーを置いている方をよく見かけます。
- スマホアプリ
- スマートフォンのチューナーアプリです。今はスマホでチューニング出来る時代なんですね。僕はスマホでチューニングしたことはないんですが、機会があれば使ってみたいと思います。チューナー Guitar Tuna – ギター、ウクレレ、ベース用のチューナー、 標準と変則チューニング、ゲームとメトロノーム! – Yousician Ltd
今回、僕が使っているチューナーは、「KORG クリップ式チューナー pitchhawk-G ピッチホーク ギター/ベース用 AW-3G-BK ブラック」です。クリップ式のチューナーなのでシールドもいらず手軽にチューニング出来ます。
KORGのクリップ式チューナー「PitchHawk-G AW-3G」の機能と使い方について
チューナーの種類を動画で見る
ギターのチューニング手順
それでは、実際にギターを使ってチューニングをしてみましょう。ギターの1番ベーシックな基本的なチューニングがレギュラーチューニングです。レギュラーチューニングの各弦の音程は下記の音に合わせます。
- 6弦:E(ミ)
- 5弦:A(ラ)
- 4弦:D(レ)
- 3弦:G(ソ)
- 2弦:B(シ)
- 1弦:E(ミ)
STEP1.チューナーをセッティングする
まずは、チューナーのメーターが反応するようにセッティングしましょう。一般的なチューナーやエフェクタータイプのチューナーの場合はギターとシールドを繋いで電源を入れます。エフェクタータイプの場合は、足で踏んでONにします。で、今回僕が使っているようなクリップ式のチューナーの場合は、ギターのヘッドにクリップして、電源を入れます。これで、チューニングの準備はOKです。ちなみに、チューナーのキャリブレーションの設定は一般的には440Hzにします。CALとかCALIBなどと書かれたボタンがあればそれで設定できます。
- キャリブレーションピッチ
- キャリブレーションピッチとは、音程の基準の事です。A(ラ)=440Hzというのが一般的な基準になります。
STEP2.6弦の開放弦の音を鳴らす
まずは、6弦(1番上の弦)の開放を(何も押さえずに)鳴らしましょう。メーターは反応していますか?
3.チューナーを確認
チューナーのメーターを確認しましょう。今メーターはどの位置にありますか?
もし、メーターが真ん中より右側にある(高い)場合は、1度ペグを緩めてメーターが真ん中より、左側にある(低い)状態にしましょう。
音が高い状態から緩めてチューニングすると、後でチューニング狂いやすくなるので、まずは音を低くして正しい音に合わせます。
4.メーターが真ん中に来るようにペグを回してチューニング(調整)する
メーターがピッタリ真ん中になるようにペグを回しましょう。もし、ペグを回しすぎて音が高くなった場合は、先ほどと同じで1度音を低くしてから合わせるのがコツです。
5.他の弦(5弦から順番)も2〜4の手順を繰り返し、チューニングする。
6弦のチューニングができたら、5弦のチューニングをしていきます。5弦がチューニング出来なら後は同じように、4弦、3弦、2弦、1弦と順番にチューニングをしていきましょう。
6.もう一度、全て弦のチューニングをする
全ての弦のチューニングができたら、もう1度6弦からチューナーを確認しましょう。ほら、ちょっとずれてるでしょ?ずれてない場合もありますが、チューニングがずれている事もしばしばあります。これは他の弦をチューニングしたことにより、弦の張力が変わる事が原因です。2〜3回程度チューニングを行うことで、チューニングが安定します。
細かく分けるとこんな感じです。
あと、弦を張り替えたばかりの時は、少し弾いたら弦が少し伸びてまたチューニングが狂います。なので弦を張り替えたばかりのときは、弦が馴染むまでギターを弾いて、弾いて,弾きまくって、それからもう一度チューニングを見直すことでチューニングが安定します。
ギターチューニングの手順を動画で見る
ギターのチューニングの種類
ギターのチューニングには、今回行った「レギュラーチューニング」以外にも、楽曲によって通常の違った響きを表現するために、様々なチューニングを行うことがあります。
- 半音下げチューニング
-
- 6弦:E♭(ミ♭)
- 5弦:A♭(ラ♭)
- 4弦:D♭(レ♭)
- 3弦:G♭(ソ♭)
- 2弦:B♭(シ♭)
- 1弦:E♭(ミ♭)
半音下げチューニングは、全ての弦を半音下げた状態にするチューニングのことです。主にハードロックやヘヴィメタルで使われているチューニングで、レギュラーチューニングよりもヘヴィーでダークな音になります。また、半音分弦を緩めるので、フィンガリングが楽になりますし、チョーキングもしやすくなります。
- ドロップDチューニング
-
- 6弦:D(レ)
- 5弦:A(ラ)
- 4弦:D(レ)
- 3弦:G(ソ)
- 2弦:B(シ)
- 1弦:E(ミ)
ドロップDチューニングはドロップダウンチューニングの略で6弦をレギュラーチューニングから1音下げたD(レ)にするチューニングのことです。このチューニングも主にはハードロックやヘヴィメタルなどで重たいギターリフを奏でるときなどに利用されてます。このドロップDチューニングだとパワーコードが指一本で押さえれますよ。
などがあります。他にも様々なチューニングの種類がありますので、機会や要望があればそれらのチューニングも解説したいと思います。
まとめ
チューニングはギターを弾く前に必ず行いましょう。チューニングの方法にはチューナーを使う方法や、音叉を使う方法などがあります。チューナーにも様々なタイプがありますが、自分の使用用途に合わせて選べばいいかと思います。僕が今回使ってたクリップ式は、精度は少し落ちますが、手軽で使いやすいので、なかなかオススメです。しかも2000円前後で安めです。