ブリッジミュートのコツはピッキングする側の手に5つの感覚を覚えさせること
と思っているギター担当のSHIROQLOです。これから極める!ギターテクニック入門講座の4回目は、ブリッジミュートのコツを掴む為に必要な5つの微調整と注意点を紹介します。
「ブリッジミュートって何?やり方も知らない。」って方は、先にブリッジミュートとは何かという所や、やり方をご覧下さい。
「ブリッジミュートのコツは5つのほんの少しの微調整」の目次
今回の課題練習フレーズ
コードチェンジを伴うブリッジミュートの課題練習フレーズです。
Ex01 – コードチェンジを伴うブリッジミュートの課題練習フレーズ
これから極める!ギターテクニック入門講座の課題曲ピカピカ星のBメロ部分のバッキングですね。課題曲の事をよく知らない方は、この「これから極める!ギターテクニック入門講座」の1回目「ギター初心者に知ってほしい10個の入門テクニックと課題曲」をご覧下さい。
今回は、ブリッジミュートのコツを習得しこの課題練習フレーズを弾けるようになりましょう。
課題練習フレーズを動画で見る
ブリッジミュートのコツを掴む5つの微調整
では、ブリッジミュートのコツを掴む為に必要な5つの調整をして行きましょう。言い換えればこれら1つ1つがコツになります。また、これらは全てピッキングする側の手のほんの少しの微調整です。
の5つがブリッジミュートのコツです。
ブリッジミュートのコツを動画で見る
コツ1 – ピッキングする側の手が触れる場所
ブリッジミュートのコツの1つめは、弦をミュートする時に触れる手の場所です。
ブリッジミュートをする時は、ピッキングする手の小指側の側面が弦に触れると思います。この場所がポイントです。なかなか言葉で表現するのが難しいところなんですが、イメージとしては・・・
砂場で砂山を作ろうとする時に、砂をかき集める時に使う辺りです。
わかります?ようは、手の本当に側面(真横)じゃなくて気持ち内側なんですよね。その砂をかき集める時に使う部分を弦に触れてみて下さい。これを試してもうまくブリッジミュートが鳴らない場合は次も試しましょう。
コツ1の触れる場所を動画で見る
コツ2 – ピッキングする側の手を置く位置
ブリッジミュートのコツ2つめは、先ほど説明した部分を置く位置です。
気持ちいいズンズンが鳴るポイントは、ギターによっても異なるんですが、ブリッジのほんの少しネック側辺りに手を置くとズンズンすると思います。手を置く位置のイメージとしては・・・
ブリッジとリアのピックアップとの間くらい
かなと思います。ネック側に置きすぎているとハーモニクス(倍音)のような音になって、ブリッジ側すぎる・・・むしろブリッジの真上ぐらいだとミュートが甘くなると思います。
ギターによっても異なるので色々ずらして試してみて下さい。きっと気持ちよくズンズンとブリッジミュートがなるポイントがあると思います。
コツ2の置く位置を動画で見る
コツ3 – ピッキングする側の手の力加減
ブリッジミュートのコツの3つめは、ミュートしている手の力加減です。
ミュートしている手に力が入りすぎていると、音が潰れていきます。逆に力を入れなさすぎるとミュートが甘くなります。これもなかなか言葉では説明しにくい絶妙な力加減なんですが、イメージとしては・・・
寝ている人の頭を、起こさないようにそっと撫でるくらいの力加減。
わかるかな?わかりにくですよね。でもそれくらいの力で十分です。ブリッジミュートって言葉からするとなんか力づくでミュートしてそうな響きですけど、本当にそっと置いているって感じです。
どうですか?ブリッジミュートがしっかりとズンズンしてきたんじゃないですか?多分この上の3つで、簡単なブリッジミュートは出来ると思います。残りの2つは、比較的速いテンポでリズムを崩さずに弾く時などに有効なコツになります。
コツ3の力加減を動画で見る
コツ4 – ピッキングする指の動かし方
ブリッジミュートのコツの4つめは、ピッキングする時の手の動きに関してです。
ギター初心者の方はひょっとすると肘や肩からピッキングしているかもしれませんね。これでは、ブリッジミュートはやりにくいです。基本的には手首から下だけが細かく動いているような感じです。イメージとしては・・・
お手洗いに行って、手を洗って、「やべっ!ハンカチ忘れた」ってなった時の水しぶきを「ペッペッ」
わかりにくいですよね。動画で見てください(笑)。あの「ペッペッ」は動作が大きいのですが、あれを細かくやってみて下さい。ようは、手首からしただけが動いている状態になると思います。ただ、人によってやりやすさが違うと思いますので、自分のやりやすいピッキング方法でいいとは思います。いずれにしても小指側はミュートをするために固定しているで、手首や指を使ってピッキングする必要があります。
コツ4の動かし方を動画で見る
コツ5 – ピッキングする指の角度
ブリッジミュートのコツ最後の5つめは、ピックを当てる角度を、弦に対して少し斜めに当てるとやりやすいかと思います。個人的にはなるべく平行に当てた方がガリも出ず、いい音かなぁとは思いますが、やりやすさは斜めに当てた方がピッキングはしやすいと思います。イメージとしては・・・
親指の爪から弦に当てにいくような感じ。
わかりますか?どれも例えが下手ですいません。でもそんな感じの角度でやると弾きやすいと思いますよ。とくに、ヘビーメタルなんかでよく使う16分のブリッジミュートは、やりやすいと思います。
コツ5の角度を動画で見る
これらが、ブリッジミュートの5つのコツです。どれもひとつひとつは小さい事ですが、この5つを微調整して感覚を掴む事で、いつでも好きなタイミングでブリッジミュートがかけれるようになります。
ブリッジミュートの注意点
ブリッジミュートの注意点に関しても、少し触れておこうと思います。これはフロイド・ローズなどのブリッジを搭載したギターのみなんですが・・・
- フロイド・ローズ
- フロイド・ローズとは弦をブリッジとナットの両方で固定するトレモロ・ユニットの事であり、開発された方の名前でもあります。激しいアーミングプレイをしてもチューニングが狂いにくいのが特徴です。ただし、いざチューニングをしなければいけない時や、弦交換をするときは少々めんどくさいのがデメリットです。
こういうタイプのギターは、構造上ブリッジが浮き沈みします。で、ブリッジミュートによってブリッジが浮くことはないと思いますが、沈むことはありえます。もしブリッジミュートのために置いている手がブリッジの上に乗っていて、そのまま力を入れすぎると・・・ブリッジが沈み「ウーイー」ってアームアップします。つまり音程が上がります。
ブリッジミュートでアームアップしちゃった音
これは問題ありですよね。ですので、こういった構造のギターの場合は注意が必要です。というか、ブリッジが沈んでしまうようなとこに、手を置いているのは後ろすぎるかなと思います。もう少しネック側に手をずらしましょう。
ブリッジミュートの注意点を動画で見る
今回の課題練習フレーズを弾いてみよう
では、ブリッジミュートの5つのコツをしっかり意識して、今回のコードチェンジを伴うブリッジミュートの課題練習フレーズを弾いてみましょう。
ブリッジミュートの5つのコツ
これらのコツを掴めていれば、今回の課題フレーズもそんなに難しくはないと思います。是比、ギターカラオケに合わせて弾いてみましょう。
Ex01 – コードチェンジを伴うブリッジミュートの課題練習フレーズのカラオケ
弾けましたか?
もし、まだ余裕がありそうなら、最後のGの部分を少し下のTAB譜のように変えてみて下さい。
Ex02 – コードチェンジを伴うブリッジミュートの課題練習フレーズ2
最後の3弦4フレットは、6弦の3フレットからだと2弦分飛びますので、関係ない弦に触れても大丈夫なようにしっかりミュートする事がコツです。
このミュートはブリッジミュートって意味ではなく、あくまで他の弦に触れてしまっても大丈夫なように、3弦の4フレットは中指で押さえて、人差し指は5弦や4弦に軽く触れてミュートに徹しましょう。
これが弾ければパワーコードによるブリッジミュートはもう大丈夫ですね。
課題練習フレーズを弾いてみようを動画で見る
まとめ
ブリッジミュートのコツは分かりましたか?
ブリッジミュートはピッキングする側の手の使い方がポイントになりますので、ブリッジミュートをかけたいと思った時にいつでもかけれるようにコツを掴んでおきましょう。
次回は、ブリッジミュートの応用編として、パワーコード以外のブリッジミュートの活用方法を見ていきましょう。では。