ブラッシングって聞いたら何を思い浮かべますか?髪の毛ですか?ツクツクですか?ツクツクですよね?
どうもPhraseBox(フレーズボックス)ギター担当のSHIROQLOです。
僕はギターを弾くのでツクツクです。さて、これから極める!ギターテクニック入門講座7回目は、ツクツクとした音を鳴らすブラッシングについてのレッスンです。
このレッスンを通して、あのツクツクした音が出せるようになりましょう。
「ブラッシングとはギターらしくないツクツクとしたアノ音」の目次
ブラッシングの課題練習フレーズ
今回も課題練習フレーズを用意しました。今回はピカピカ星とは関係ない課題フレーズです。
ブラッシング課題練習フレーズ「ツクツクの歌」
今回の課題練習フレーズはブラッシングをパワーコードに使った練習フレーズになります。
とってもシンプルなブラッシングを使ったフレーズですので、ブラッシングの練習にはちょうどいい思います。
この課題練習フレーズはパワーコードを使いますので、もしパワーコードが何か知らない方は先にそちらのレッスンを見て頂ければと思います。
TAB譜や解説、カラオケは下の「課題練習フレーズの解説」にあります。
課題練習フレーズを動画で見る
ブラッシングとは
さぁでは、ブラッシングとは何かについて見ていきましょう。
- ブラッシング
- ブラッシングとはミュートの一種で、フィンガリングする側の手でミュートしながらピッキングすることで、パーカッションのようなツクツクとした音を鳴らすギターの演奏方法。TAB譜では、「×」で表す事が多い。
ブラッシングの音
ブラッシングはパーカッションのようなツクツクとした音になりますので、ギターらしくないサウンドを出すことが出来ます。そんなブラッシングをコードストロークしている時などに効果的に使えば、オシャレになったり、ノリを表現することが出来ます。
ブラッシングとはを動画で見る
ブラッシングのやり方
では早速やってみましょう。ブラッシングを行なう手順としては2つかなと思います。
- フィンガリングする側の手の全ての指を弦の上に軽く乗せる
- ピッキングする
基本的にはこれだけです。(笑)
ただ、うまく「ツクツク」と鳴らない人もいると思います。ツクツク鳴らすには3つほど注意点がありますので、うまく鳴らない人は確認してみて下さい。
ブラッシングのやり方を動画で見る
ブラッシング時の注意点
ブラッシングをちゃんと「ツクツク」と鳴らすには、ちゃんとミュートできている必要があります。うまく鳴らない方は、3つ程確認してもらいたい事があります。
- ミュートしている手に力が入りすぎていないか
- ミュートしている手が弦から放れていないか
- ミュートしている手でハーモニクスは鳴らないか
の3つです。具体的に見ていきましょう。
ミュートしている手に力が入りすぎていないか
もし、ブラッシングの音が「ツクツク」じゃなくて、ミュートしているフレットの実音が鳴っている場合は、力が入りすぎて弦を押さえているかもしれません。
力が入りすぎているブラッシング
この場合はもう少し力を抜いてみましょう。本当に乗せる程度の力でブラッシングしてみて下さい。
ミュートしている手が弦から放れていないか
もし、ブラッシングの音が開放弦の音の場合は、さっきと反対で力を入れなさすぎて弦から指が放れてしまっているかもしれません。
弦から指が放れているブラッシング
全ての指で、弦の感触を感じながらブラッシングしてみましょう。
ミュートしている手でハーモニクスは鳴らないか
もし、ブラッシングの音がきらびやかな音の場合は、ハーモニクス(倍音)のポイントに指があるかもしれません。
ハーモニクスが鳴っているブラッシング
その場合の多くはフレットの真上に指が乗っている事が多いので、少しズラしてみましょう。また、万が一フレットの真上に指が乗ってもハーモニクスが出るのを防ぐ為に、余っている指は全部ミュートに徹しましょう。
これらの事に注意をすれば、「ツクツク」としたブラッシングに近づくと思います。何度も練習をしてミュートの感覚を掴んで下さいね。
ブラッシングの注意点を動画で見る
かっこいいブラッシングのポイント
上記の内容がしっかりできれば「ツクツク」とブラッシングは出来ていると思います。なので、そのブラッシングに少し隠し味を入れて、もう少しかっこよくしたいと思います。
それは、ドラムに合わせる!
です。
ブラッシングはパーカッション的な使い方をする事が多いので、ドラムのリズムパターンに合わせてブラッシングの音を変える事で、よりかっこいいブラッシングになります。
具体的には、ドラムがバスドラムの所では、低音弦をブラッシングし、スネアの所では、高音弦をブラッシングします。低音弦とは、6弦や5弦、4弦あたり。つまり上の方の弦ですね。反対に高音弦は、1弦や2弦、3弦あたりになります。その辺りを中心にピッキングすることでブラッシングの音程を変える事ができます。
ベーシックな8ビートのパターンの場合
- 1拍目の表:低音弦をブラッシング(バスドラ)
- 1拍目の裏:真ん中辺りを軽くブラッシング
- 2拍目の表:高音弦をブラッシング(スネア)
- 2拍目の裏:真ん中辺りを軽くブラッシング
- 3拍目の表:低音弦をブラッシング(バスドラ)
- 3拍目の裏:低音弦をブラッシング(バスドラ)
- 4拍目の表:高音弦をブラッシング(スネア)
- 4拍目の裏:真ん中辺りを軽くブラッシング
という感じになります。
8ビートを意識したブラッシング
どうですか、ノリが出たでしょ?こんな感じで、ブラッシングする位置を変えたりする事で、同じブラッシングでも様々な表現をする事が可能です。
- 8ビート
- 8ビートとは、4分の4拍子で8分音符を中心としたリズムパターンのことです。
ブラッシングのポイントを動画で見る
課題練習フレーズの解説
さぁ、では上記の事をふまえて実際に課題練習フレーズにチャレンジしましょう。課題練習フレーズのコード進行は「G – Em – C – D」です。
ツクツクの歌のTAB譜
ツクツクの歌の練習ポイント
この課題練習フレーズはパワーコードを鳴らすところと、ブラッシングするところで、弦を押さえたりミュートとしたりする必要があります。まずは、その切り替えをまずは練習しましょう。
それが出来るようになったら、コードチェンジの練習をしましょう。
で、コードをチェンジする直前の音が切れないようにギリギリまで伸ばしましょう。ただ、これが難しいんですよね。
おそらく、次のコードに移動しなければいけない焦りから、直前の音がちょっとなった瞬間に次のコードのポジションに行っちゃうんですよね。
こうならないように、ゆっくりのテンポでコードが変わるその直前の音をギリギリまで伸ばす練習をしましょう。
弾けるようになったらカラオケに合わせて練習してみて下さい。
ツクツクの歌のカラオケ
うまく弾けましたか?
課題フレーズの解説を動画で見る
実は、レッスンに全く関係ないんですけど、この課題練習フレーズのコード進行はあるドラマの中で使われている曲から参考にしました。
丁度このレッスンの内容を考えている時に、テレビでそのドラマがやってて、何気なく見てたんです。
でそれが最終回で・・・。その時に、このコード進行いい!って思って参考にしました。
そのドラマとは「表参道高校合唱部!」です。
で、どの曲かって言うと、表参道高校合唱部に伝わる伝説の「愛の歌」です。
まとめ
さてブラッシングは出来ましたか?ツクツクなると、パーカッションのようにギターっぽくないサウンドでノリが表現できるので、コードストロークのとき等に活用してみてください。