パワーコードだけで20分程語りました!
どうもPhraseBox(フレーズボックス)ギター担当の「SHIROQLO」です。
「これから極める!ギターテクニック入門講座」2回目はパワーコードの押さえ方と弾き方を徹底的に解説します。
パワーコードをかなり深くまで追求しちゃいます。
このレッスンを受け終わった頃には、どのポジションでもパワフルなパワーコードを弾く方法がわかると思います。・・・たぶん
「パワーコードを極める!押さえ方と弾き方を徹底解説」の目次
パワーコードについて深く書いているの長いです。(笑)
目次を活用して興味のあるところまでスキップしてくださいね。
パワーコードの課題フレーズ
パワーコードを使った課題フレーズを紹介します。ぜひこの課題フレーズを練習して弾けるようになりましょう。
はい、この「これから極める!ギターテクニック入門講座」の課題曲の冒頭部分のバッキングです。
課題曲を知らない方はこの「ギター初心者に知ってほしい!10個のギター入門テクニックと課題曲」を見て下さい。
パワーコードの課題練習フレーズを動画で見る
パワーコードとは
パワーコードとは、文字通りパワーのある力強い和音(コード)の事で、ロックやハードロック、ヘヴィ・メタル、パンク・ロックなど様々なロック系の音楽で使われている演奏方法です。
具体的には、コード構成音のルートの音と5度の音のみを弾いたコードがパワーコードになります。
「なんじゃそれ!」
って感じかもしれませんが、まぁ、ようはルート音と5度の音しか使わないので、2つの音を指で押さえるだけなんです。そんなに手の形も辛く無いので、ちょっと練習したら簡単に弾けるようになります。
なので、パワーコードなら、FコードだってBコードだって簡単!押さえ方も基本変わらないので、コードチェンジも楽チンです。
つまりルート音と5度の音の位置関係が分かれば、どのパワーコードだって弾けるようになります。
パワーコードとはを動画で見る
ルート音と5度の音の位置を確認しよう
「ルート音とか5度の音とかよくわからん。」
ってなってると思います。まずはルート音について見ていきましょう。
この辺りの話に興味のない人は「パワーコードの押え方とパターン」まで飛ばしちゃって下さい。
- ルート音
- ルート音とは、基準となる音の事です。コードの場合はそのコードネームのアルファベット(♭や#も含む)の音がルート音になります。例えば「C」なら「C」です。ドレミに置き換えると「ド」になります。「B♭m7」なら「B♭」です。ドレミに置き換えると「シ♭」です。
です。なので例えばCのパワーコードを弾こうとした場合、ルート音はC(ド)なので、5弦の3フレット(6弦の8フレットでもOK)を押さえればいいです。
で、5度の音なんですが・・・。
結論から言うと、ルート音から2フレット分ボディ側にずらした1つ下の弦。
(ルートが3弦の場合は3フレット分)
これが5度の音です。
なので、Cのパワーコードの場合だと、ルートが5弦の3フレット。そこから2フレット分ボディ側なので5フレット。で、その下の弦。なので、4弦の5フレットが5度の音になります。
この位置関係がパワーコードになります。
押さえる場所はわかったけど、5度の意味がわからんって方もいるので、少し解説しますね。
- 5度の音
- 5度の音とは、ルート音から音階を数えて5番目になる音のことです。例えば「C」のメジャーの場合なら音階は、Cメジャースケールの「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」になります。この音階の話は別途レッスン出来ればと思います。で、ルートの「ド」が1となり、レ、ミ、ファ、と数えていけば「ソ」が5になります。つまり、Cの場合は「ソ」が5度の音になります。
って感じです。わかりましたか?
でこの5度の音っていうのは、メジャースケールでもマイナースケールでも同じ音になります。
なのでパワーコードはメジャーでもマイナーでも使えるとっても便利なコードになります。
実は、メジャーやマイナー分けるのは3度の音(3rd)になります。
なのでパワーコードは、コード構成音の中からメジャーやマイナーに関わる3rdの音を省略した、ルートの音と5度の音のみを使ったコードです。
パワーコードの理屈っぽい話を動画で見る
Wikipediaによれば
主にロックギタリストが、純粋にトライアード(三和音)を弾くには音が柔らかすぎであり、かといって7thコードでは響きが強すぎ、とはいえ単音では物足りない、ということで使い始めた和音である。
らしいです。
場合によっては、オクターブ上のルートを付け足してよりパワフルにする場合もあります。
オクターブ上のルート音は5度の真下です。
(ルート音が4弦の場合はさらに1フレット分ボディ側にずらして下さい。)
パワーコードの押え方とパターン
パワーコードはそのコード構成音のルート音と5度の音を押えます。
押え方は、まずルート音が開放弦かそうじゃないかで分かれます。
ルート音が開放弦の場合
ルート音が開放弦の場合は、開放なので何も押えません。6弦なら「E」、5弦なら「A」になります。
あとは、5度の音さえ押さえればいいのです。
一般的には人差し指か中指で5度の音を押えます。
僕はほとんどの場合、人差し指で押さえます。
5度の音は上で書いたように、ルート音から2フレット分ボディ側にずらした1つ下の弦です。
Eのパワーコードの場合
- ルート音:6弦の開放
- 5度:5弦の2フレット(人差し指か中指)
Aのパワーコードの場合
- ルート音:5弦の開放
- 5度:4弦の2フレット(人差し指か中指)
指一本で押えれますね。
ルート音が開放弦の場合の押さえ方を動画で見る
ルート音が開放弦以外の場合
こっちの方がほとんどだと思いますが、ルート音が開放弦以外の場合もそんなに難しくないです。
まず、ルートの音は人差し指で押さえるのが一般的ですが、5度の音は薬指で押さえる人と小指で押さえる人がいます。僕はその時によって変わります。
パワーコードでFを押さえてみよう
パワーコードならFを押さえるのもそんなに難しくないので頑張ってみましょう。ルートの音は人差し指で、5度の音は薬指か小指で押えましょう。
- ルート音:6弦の1フレット(人差し指)
- 5度:5弦の3フレット(薬指か小指)
どうですか?Fのパワーコードを押えれましたか?
余裕があれば、オクターブ上のルート音も付け足してみましょう。
この時は、大きく分けると3パターンの押え方があります。ルート音を人差し指で押さえるのはどれも一緒で・・・
- 5度:薬指・オクターブ上のルート音:小指
- 5度とオクターブ上のルート音:薬指
- 5度とオクターブ上のルート音:小指
になります。
最初は、5度の音を薬指で、オクターブ上のルートの音を小指で押さえるとやりやすいかと思います。
した2つは初心者の方には指が痛いと思いますが、指の腹を使って2本同時に押えます。このような押え方をセーハといいます。
- セーハ
- 一本の指で複数の弦を押さえる押え方。指の腹を上手く使うのがポイントですが、ギター初心者にはなかなか難しい。
ルート音が開放弦以外の場合の押さえ方を動画で見る
最終的には自分が押さえやすいパターンを見つけてパワーコードをかき鳴らしてください。
パワーコードのパワフルな弾き方
パワーコードは普通に弾いて頂いていいのですが、関係ない音を鳴らさないようにしようと、慎重にピッキングしすぎると全然パワフルでもないし、ロックでもないです。
ストロークする手はパワフルに、大胆にいっちゃって欲しいですね。
その為にはミュートが大切です。
関係ない音を鳴らさないピッキングをするのではなく、関係ない音をピッキングしても鳴らないようにミュートするのです。
パワーコードのパワフルな弾き方を動画で見る
ミュートは2つに分けると。
鳴ってほしくない高音弦(下の方)のミュート
下の方の弦に関しては、まず、5度の音(オクターブ上のルート音も押さえている場合はそちら)の下の弦を、その音を押さえている指、おそらく薬指か小指だと思いますが、その指の腹で軽く弦に触れます。
そうすると、弾いても「カッ、カッ」って音がミュートされます。
で、それより下の弦は、その指でミュートするには少し無理があるので、人差し指の腹(第二関節あたり)を使って軽く弦に触れます。
そうすることで、鳴ってほしくない高音弦(下の方)のミュートをすることが出来ます。
高音弦(下の方)のミュートを動画で見る
鳴ってほしくない低音弦(上の方)のミュート
ルートの音が5弦の場合は6弦があまります。この音を鳴らさないようにミュートします。
おそらく、中指か人差し指の指先を使ってミュートする人が多いと思います。
僕はほとんど中指です。
どちらの場合でも、ミュートしたい弦にかるく指を触れます。
人差し指でミュートする場合は、ルート音を人差し指の腹辺りで押さえて、
指先でかるく6弦を触れることでミュートできます。
低音弦(上の方)のミュートを動画で見る
ミュートができたら、おもいっきりストロークしてピッキングしてみてください。
きちんとミュートが出来ていたら、鳴るべき音だけがなり、関係ない弦は「カッ、カッ」って音がミュートされます。
どうですか?パワフルでしょ?ロックでしょ?
これがパワーコードです。
パワーコードの一覧
さぁパワフルに弾けるようになったら、あとは何処に目的のコードのルート音があるかさえ分かれば、全てのパワーコードが弾けるようになります。
っていっても半音階ずつ上がっていくだけなので、
ここではいくつかのパワーコードのポジションを2〜3個程度紹介しようと思います。
パワーコードの一覧を動画で見る
Cのパワーコード
- ルート音:6弦の8フレット
- 5度:5弦の10フレット
- ルート音:5弦の3フレット
- 5度:4弦の3フレット
Dのパワーコード
- ルート音:5弦の5フレット
- 5度:4弦の7フレット
- ルート音:4弦の開放
- 5度:3弦の2フレット
Eのパワーコード
- ルート音:6弦の開放
- 5度:5弦の2フレット
- ルート音:5弦の7フレット
- 5度:4弦の9フレット
- ルート音:4弦の2フレット
- 5度:3弦の4フレット
Fのパワーコード
- ルート音:6弦の1フレット
- 5度:5弦の3フレット
- ルート音:5弦の8フレット
- 5度:4弦の10フレット
- ルート音:4弦の3フレット
- 5度:3弦の5フレット
Aのパワーコード
- ルート音:6弦の5フレット
- 5度:5弦の7フレット
- ルート音:5弦の開放
- 5度:4弦の2フレット
- ルート音:4弦の7フレット
- 5度:3弦の9フレット
Bのパワーコード
- ルート音:6弦の7フレット
- 5度:5弦の9フレット
- ルート音:5弦の2フレット
- 5度:4弦の4フレット
- ルート音:4弦の4フレット
- 5度:3弦の6フレット
ってな感じです。
あとは自分でも探ってみてください。
さぁ、これでポジションも覚えたので、あとは課題フレーズを練習してみましょう!
課題フレーズの解説
さぁでは課題フレーズを練習しましよう。
になります。
課題フレーズの解説を動画で見る
まずはコード進行を覚えましょう。そしてゆっくりのテンポで確実に弾けるよに練習しましょう。
最初は、メトロノームで80くらいのテンポから始めてみて下さい。
そして、80のテンポで弾けるようになったら、下のカラオケに合わせて練習してみて下さい。
どうですか?弾けましたか?
実は、パワーコードは押さえる事よりもコードチェンジの方が難しいと思います。
とくに弦移動を含むコードチェンジが・・・。
押さえる事に慣れたら、今度はコードチェンジを練習しましょう。
課題フレーズのカラオケを動画で見る
まとめ
いかがでしたか?かなり長くなってしまいましたね。
まぁパワーコードを極める!ってタイトルなだけに、奥深く追求してみました。
とにかくパワーコードはパワフルなサウンドを目的としたコードです。
余計な音がならないようにしっかりとミュートしておもいっきり弾いてみて下さい。